こどもたちを取り巻く環境がどんなに変わろうと、私たち人間の発達は変わりません。子どもにとって遊びとは自分らしくいること、自分を知る術、生きる力。子ども時代に全身を使って遊びぬいた記憶が、私という存在を形づくります。命を大切にする人は、子ども時代に尊重された人。遊びを通して子どもたちは輝きはじめます。大自然の中の自分だけの世界に十分浸れる時間を、子どもたちに取り戻してあげたいと思うのです。私たちヒミツキチは、子どもたちの生きる意欲を大人が削ぐことのないようにしなければならないと考えています。
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近年、宮崎県においても都市化が進み、子どもたちを取り巻く環境は急激に変化しています。サンマの変容といわれる「仲間」「時間」「空間」の減少や、スマホや電子モバイルゲームなどインターネットの普及や氾濫により、心身の発達不全、また社会性が育まれる機会もなく、生きにくさを感じている子どもや若者が増加しています。多様性を軽んじた経済優先による政策により、不安定な社会情勢の中で、地域、学校、家庭において関係の貧困が原因と思われる様々な問題が起きています。環境が急激に変化する中、人が成長する過程は変わっていません。大人にとっては都合の良い環境が、時には子どもの健全な発達の妨げになる場合があります。1970年代後半以降子ども時代に十分に外遊びを経験する機会が減少しています。子どもの情緒や身体の健全な発達には、保護者との愛着形成と大勢の仲間と自由に野外で遊ぶ経験や自然体験が必要です。遊びとは単に快楽のなかに身をおくことではなく、共感や感動、情緒の安定などの「人間性」の発達に加え、役割、責任、義務、道徳といった「社会性」の発達、またアイデンティティの形成に非常に有益な価値ある活動です。遊ぶことは生きることそのものです。意欲的に何度も挑戦し展開していける目的のない遊びのプロセスを味わうことが必要です。いのちの大切さは人から教えられて学ぶより、幼少期から自分自身で実感しながら育むものだと考えています。宮崎県という豊かな自然の中で、土や水、風と戯れ、五感すべてで地球を感じ、子どもらしい時代を仲間と群れて過ごし、自己肯定感を高めあうことができるよう、子どもたちと共に活動していきたいと考えています。私たちは「子どもの権利条約」を軸としたプレーパーク(冒険遊び場)をとおして、多様な環境で育つ子どもたちを中心とし、大人同士が繋がりあい、希薄になった地域社会を再構築する活動を継続していくために「特定非営利活動法人ヒミツキチ」の設立を致します。

設立趣旨

団体概要

<理事>

<監修>  糸数 智美(宮崎市どんぐりこども診療所・小児科医)

<財務諸表> ◯平成30年度  活動計画書  貸借対照表 財産目録 ※それぞれクリックすると、一覧が閲覧できます。

<平成30年度寄付いただいたみなさま>
アルテ株式会社ふじもと美誠堂様・カリタスジャパン様・松嶋輝美様・宮崎オーシャンライオンズクラブ様
正会員及び賛助会員のみなさま (五十音順)

子どもの遊びとは?

  自然発生的で衝動的であり、大人の管理や統制から自由で、自らの想像力の中に浸り没頭することがあります。遊び自体が目的であり、フロー状態になることが多く、情動を伴い、創造的なプロセスそのものです。「遊ぶ」とは自分らしくいることであり、人生において最も重要な行為であり、その自分だけの遊びはアイデンティティ形成の土台となります。

プレーパーク(冒険遊び場)とは?

  プレーパークのモットーは「自分の責任で自由に遊ぶ」です。大人の決めたプログラムに沿い遊ぶのではなく、様々な素材と本物の道具を自由に使い遊ぶことができます。県外の常設のプレーパークは、大勢の子どもたちが自ら火をおこし、調理をしている姿を見ることもあります。自分だけの「やってみたい!」が実現できる遊び場であり、何もせず遊びを眺めているのも1つの遊びです。子どもたちが主体となっているので調理が早く、常に変化し続ける、主に地域住民と行政とNPOが協働で運営する子どもたちの居場所です。

プレーワーカーとは?

  どんな時も、いかなる場面でも、難しい判断を求められる時も、子どもの味方である大人のことです。子どもの本音に寄り添い、常に子どもにとって良いことを学び、選ぶことのできる大人です。子どもたちが豊かに育つ環境を地域の大人と共に考え、子どもの気持ちをその大人たちに伝え、子どもたち1人1人が主体的に遊ぶことを喜びとできる場を創造し、プレイワークを学び続ける子どもの専門家です。

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”子どもというのは、われわれの天敵だ。子どもさえいなければ、人間どもはとうにわれわれの手中に完全に落ちている
はずだ。子どもに時間を節約させるのは、ほかの人間の場合よりはるかにむずかしい。だからわれわれのもっともきび
しい掟のひとつに、子どもに手を出すのは最後にせよ、というのが決められているのだ。” -以下、略
出典:ミヒャエル・エンデ(1976)『モモ』大島かおり 訳(2005) 岩波少年文庫、154ページ